ボローニャ過程

私がフライブルク大学を卒業した後、ドイツの大学制度は抜本的に改革されました。例えば、私の取得した、Magister Artiumという学位は、今の大学制度では存在しません。。その代わりBachelorとMasterと呼称される学位があります。ドイツだけではなく、全ヨーロッパの大学制度改革過程は「ボローニャ過程」と呼ばれています。私はもう長い間日本に住んでいるので、学生からドイツの大学について質問されると困ります。ドイツの変化を見逃さないように、ドイツのマスコミ報道には常にアンテナを張っていなければなりません。

昨日部屋を掃除しながらドイチラントラーディオ・クルトゥーアの対話番組を聞きました。その番組でギーセン大学の学長ジョイブラト・ムカージー教授とビーレフェルト大学の社会学者シュテファン・キュール教授がボローニャ過程のメリットとデメリットを評議しました。聴取者は電話やメールで番組の間中に問いを発しました。もちろん私も掃除を中止して、ドイチラントラーディオ・クルトゥーアにメールを送りました。

昨日の対話番組の第一部分がこちらからダウンロードできます。私の質問は番組が始めた21分後答えています。二部第分はこちらからダウンロードできます。番組についてこのウェブサイトをご覧ください

言語論

今日はいつものとおり、私は電車の中でラジオディスカッション番組SWR2 Forumを聴きました。今日のテーマは「言語の発生と変遷」でした。このテーマに興味がある人はこちらをクリックするとその番組が聴けます。討論者はInstitut für deutsche Spracheの院長ルートヴィヒ・アイヒンガー教授、ハイデルベルク大学の外国語としてのドイツ語学部のバルバラ・シュミトヴァ博士、ベルリン自由大学のロマンス語学部のユルゲン・トラバント教授です。番組の情報はこのサイトに載っています。

教育論争

私は来日した時、日本にも中央ヨーロッパ出身のシュタイナー教育があると驚きました。多摩川沿いをサイクリングしていると、よく壁に「ヴァルドルフ・シューレ」と書いてある建物が見えます。私の学生たちも時々私にシュタイナー教育について色々質問します。でも、私はシュタイナー教育について何も知りません。

今日は私の好きなラジオチャンネルSWR2でシュタイナー教育についてディスカッションがありました。討論者は、ドイツの自由ヴァルドルフ・シューレ協会の会長ヘニング・クラク=ウブリック氏とヴァルドルフ教育反対者のミヒャエル・グラント氏です。そのとてもドイツ人らしい激論はこちらをクリックすると聞けます。番組の情報はこちらに載っています

オペラの将来

3月29日から5月25日まで南西ドイツのハイデルベルク市には「ハデルベルクの春(Heidelberger Frühling)」と言う音楽祭が開催されます。その機会に南西放送教会第二チャンネル(SWR2)はオペラの将来についてパネルディスカッションを催しました。こちらにクリックすると、ハイデルベルク大学の神経生物学者ハンナ・モニェー教授、米国の歌手トーマス・ハンプソン氏、ナツィオナールテアーター・マンハイムのオペラ部の部長クラウス=ペーター・ケーア教授とホスト イェルク・トレーガー氏の意見が聴けます。話題は、歌手の教育やキャリアディヴェロプメント、音楽と神経の関係などです。

ところで、ハンプソン氏はドイツ語をぺらぺら喋りますね。なぜならオペラとドイツリードの歌手はドイツ語の発音が完璧できないとキャリアが進まない。このディスカッションの参加者によると、歌手がドイツ語の歌詞の意味(を/が)徹底的に分からないと、いい演奏になりません。でも、ハンプソン氏がドイツ語で喋ると、文法に心配過ぎません。たとえば彼はよくdie Operの代わりにder Operと言います。

まだ、ところで、「ナツィオナールテアーター・マンハイム」をローマ字で書くと、Nationaltheater Mannheimです。Nationaltheaterを直訳すると「国立劇場」に成ります。でも、マンハイムにあるNationaltheaterは国立ではなく、市立劇場です。私はそのために劇場の名前をカタカナで書きました。

サムライ

日本の文化をドイツ人に説明することは簡単な事ではないでしょう。今年、南西ドイツのシュパイアー市には日本の武士(サムライ)について、展覧会があります。その展覧会を機会として利用して、今週の木曜日に南西ドイツ放送はフォールムというディスカッション番組を放送しました。その番組がここにクリックすると直接聴けます。番組の情報はこのサイトに載っています。フォールムの討論者はサムライ展覧会のキュレーター、イザベラ・ブランク博士、ベルリン自由大学の日本学者ベレナ・ブレヒンガー・タルコット教授、東京にあるドイツ-日本研究所の所長フロリアン・クルマス教授、南西ドイツ放送局のドーリス・マウル(番組の司会者)です。

ミャンマー

ドイツのマスコミにはアジアの国について報告がすくないです。今週は東南アジアのミャンマーという国が急に世界中マスコミに浮かび上がりました。

この Deutschlandfunkのインターヴューにはドイツのアムネスティ・インターナショナルのミャンマー担当者のベルンハルト・フォルスター氏は現在のミャンマーの状態と国際政治の反応について話します。そのインタヴューの転写文はこちらに載っています。

同日9月27日のSWR2 Forumと言うディスカッション番組には、ミャンマーの社会とミャンマーと中国の関係が注目の的になっていました。そのディスカッションがここで聴けます。

台湾

今週の火曜日のフォーラムというディスカッション番組は現在の台湾の状態を主体にしました。討論者はRadio Taiwan Internationalのドイツ語部ジャーナリストChiu Bihui氏、台北ゲーテ・インスティトゥートの所長ユルゲン・ゲルビッヒ氏、Financial Times Deutschlandの特派員カトリン・ヒレ氏です。

こちらからそのディスカッション番組がダウンロードできます

音大の誕生日

今月の150年前にはシュトゥットガルト音楽大学が創設されました。そのために私の好きなラジオ局SWR2はパネルディスカッションを放送しました。このディスカッションをこちらで聴こえます。テーマは南西ドイツの音楽教育の歴史です。例えば19世紀には、誰か何故音楽大学で勉強しましたか、音大と社会における女性の地位の関係などです。パネリストの三人は音楽学者、ベルリン芸術大学のデルテ・シュミット教授、同校のズザンネ・フォンテーン教授とシュトゥットガルト音楽大学ヨアヒム・クレーマー教授です。
 

作曲家のパネルディスカッション

現在「ハイデルベルクの春」と言う音楽祭はその有名な南西ドイツの都市に開催されています。私の好きなラジオ局SWRは昨日その音楽祭からパネルディスカッションを放送しました。ディスカッションのテーマは作曲を教えるや学ぶことです。パネリストは三世代のドイツ人の作曲家、ヴォルフガング・リームマティアス・ピンチャービルケ・ベルテルスマイヤーです。リーム先生の話し方はどんな印象を与えますか。よく外の人の話を遮っていますね。ちょっと私の話し方と似ていませんか。それはやっぱり我々南西ドイツ人の癖です。

誕生日

昨日の百年前ハノーファー市に哲学者ハンナ・アーレントは産まれました。最近ニュースに北朝鮮が出ると私はよくアーレントの「全体主義論」の時局性を考えています。 先週のSWR2フォーラムにはハンナ・アーレントはテーマでした。 討論者はオルデンブルク大学のアントニア・グルーネンベルク教授、バーゼル大学のアンネマリー・ピーパー教授とフライブルク大学のギュンター・フィガル教授です。

追伸
ドイツの政治教育局(Bundeszentrale für politische Bildung)の「政治と現在史(Aus Politik und Zeitgeschichte)」2006年9月号はハンナ・アーレントを本題にしました。PDFファイルはこちらからダウンロードできます。